勤務中に起こった事件を少し書きたいと思います。
車の上にミカン事件
給食後の休み時間。
ふと二階の職員室から駐車場を覗くと、僕の車の屋根に給食に出てたミカンが投げつけられてるではありませんか!
車を大切にしている僕はイライラしながらヤンキー達の元へ。
番長T君「イッサンどしたん?メッチャイラついとるが」
僕「車の屋根に給食のミカン投げたやつがおるんよ」
「マジで!?腹立つな!犯人見つけてやるわ!」
「よろしく!」
T君、ヤンキー達全員招集して犯人捜し開始。
一瞬で見つかりました(笑)
犯人はヤンキーに成り切れないが、ちょっと反抗したい年頃の二年生。
僕が番長T君と仲が良いことを知らず、調子に乗って投げたそうです。
ヤンキー達に十分叱られてたので、僕は「次からやったらあかんで~」くらいで許してやりました(笑)
車のボンネットの上に飛び乗り事件
所用で早めに学校を出ることになった僕。
丁度下校時間と重なり、校門前に生徒たちがいました。
そこをゆっくりと通り過ぎようとした瞬間、お調子者のヤンキーに成り切れない二年生男子(ミカン投げた子とは違う子)が、僕の車のボンネットの上に飛び乗ってきたのです!
僕は車からすぐさま降りて大説教してやりました。
もちろんボンネットには傷やへこみ。
学校に報告すると、直ぐに保護者に連絡して下さり、その子のお父さん登場。
とても申し訳なさそうに何度も誤ってくれました。
ボンネットの修理代も払って下さり一件落着。
なぜその子は急にボンネットの上に乗ったのかと言うと、昨夜スパイダーマンの映画を観て、ついスパイダーマンの様にやってみたくなったからだそうです(笑)
確かに、言われてみればボンネットに飛び乗った時のポーズがスパイダーマンぽかった(笑)
隣の小学校の生徒参上
一年生のヤンキー達と校門の近くの保健室前のテラスでたむろっていると、校門の前に80系のランドクルーザーが止まりました。
全ての窓には濃いスモークのフィルムが貼られ、いわゆるフルコー状態。
助手席のドアが開き、中から金髪の小学生が降りてきました。
その小学生がヤンキー達に向かって手招き。
すぐさま駆け寄るうちのヤンキー達。
話が終わった様で、金髪小学生はランクルに乗り去って行きました。
僕「今の金髪誰?」
一年生ヤンキー「違う学区の知り合い」
「自分らメッチャへこへこしとったけど、あれ年下よなぁ?」
「小6」
「(笑)なんの用事だったん?」
「先輩に卒業アルバムを集めてこいって言われたから、うちに来て俺らに卒業アルバム集めるように言いに来た。たぶん金にするんじゃろ」
「おめーら小学生にメッチャ使われよーるが!(笑)」
「アホか!あの小学生、四兄弟の末っ子で兄貴が全員イカチーヤンキーなんで!逆らえまー!」
卒業アルバムで名簿を作ってお金にするのでしょうか。
確かに弱肉強食の世界。
そうなるのは仕方ないか。
それにしても情けない。
職員室に上がり、生徒指導の先生にその出来事を話したら、
先生「またあいつが来たんですね」
僕「メッチャうちの子達へこへこしてましたよ(笑)」
「あの子スーパー小学生って呼んでてこの辺りでは有名なんです。親も兄弟もそっち系で」
「スーパー小学生!?凄いニックネームですね(笑)」
筋金入り一家。
蛙の子は蛙。
そういう地区にはよくある話ですね。
スーパー小学生、その後もちょくちょく現れましたが、校内ではトラブルは起こりませんでした。
ヤンキーに蹴られて反撃開始

いつもはヤンキー達と仲良しですが、たまにやるんです。
以前、教頭先生からこう言われてました。
「もし生徒とトラブルになった時、手は出したらダメだけど、羽交い締めや押さえつけたりするのはOKだから」
有事に備え、常にその事を念頭に置いて任務にあたってました(笑)
その日はその子、機嫌が悪く授業中に色んな教室に入って悪さをしようとするので、僕はベッタリ付いて回ってました。
僕がいればそんなに悪いことしないのですが、その時だけは違いました。
他の学年の教室に入ったので羽交い締めにして外に出し、注意。
するとそのヤンキーの子が僕の足を軽く蹴ってきたのです。
その子も手加減してるからこれくらい許してくれると思ったのでしょう。
でも暴力は暴力。
以前にも他の女性の先生にも手を出していたこともあり、僕も我慢せずそのヤンキーの子の胸ぐら掴み足払い。
床にドスン!と倒れたろ頃を馬乗りにして肘で顔を押さえつけ「暴力はダメじゃろーが!」と一喝。
他の先生も来られて、その場は納まりました。
僕もやりすぎたかな?(笑)
先生に暴力を振るうことが続いたので、親御さんを呼ぶことに。
会議室で校長、教頭、生徒指導、担任、僕の順に座り、親御さんを待つことに。
会議室の扉がドーン!と開いて入ってきたのは、恰幅の良いスキンヘッドのお父さん。
入るなり突然「息子に蹴られた言う先生は誰なぁ!いちいちそんなことで呼び出すな!(怒)」
と大声を出して登場(汗)
手元を見ると指が数本ありません。
教頭先生が「お父さん、まぁおかけ下さい」と落ち着いた様子で親御さんを座らせ、面談開始。
この教頭先生、かなり熱血でヤンキー達からも慕われていて、僕も大好きな先生でした。
その先生がメインとなって親御さんに話した結果、最後にはその親御さんの口からこんな言葉が。
「迷惑かけたな!うちの子はなんぼでもシバいてくれてええから!よろしく頼むわ!」
と言って帰って行かれました。
流石教頭先生。
その道のプロ。
面談も終わり、会議室を出ようとした時、教頭先生に呼び止められてこう言われました。
「うちの子に手を出しても良いと言う親ほど気をつけてな。そんな親ほど実際に手を出した時には学校に言ってくるから」
そういうもの何ですね。
危うく次から鉄拳制裁するところでした(笑)
また他にも思い出したら番外編で綴っていこうと思います。
本日はこの辺で。
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