わりと新しい本です。
感じた事を書いてみます。
西野亮廣(にしのあきひろ)さん
お笑いコンビ、キングコングの人です。
初めてテレビで見てのは20年くらい前?かな。
「はねるのトびら」という番組で拝見しました。
印象はと言うと、正直言ってそれほどなく、ちょっとイケメンの芸人さんだなって感じでした。
一緒に共演していたロバートやインパルスの方が断然面白かったです(笑)
そんな西野さん。
1980年に兵庫県で生まれます。
イッサンの一つ年下ですね。
今は芸人の他に、絵本作家としても活躍されていますよね。
有名な作品で言えば、ご存知「えんとつ町のプペル」です。
イッサンもアマプラで見ました。
絵本の発売前にネットで公開して話題を呼びました。
やり方が斬新なのですが、そこには緻密な計算と考えがあったのを、この本を読んで感じました。
西野さんは戦略家ですね。
夢と金
こちらがその本です。

この本では、「夢と金は切手も切り離せないですよ」ということを伝えています。
イッサンも凄く思います。
スケートボードのプロになる為には、スケートボードだけやっていたんじゃダメなんです。
働いて日々の生活費を稼ぎ、生きて行かなくてはなりません。
スケートボードのスキルが高すぎて、直ぐにスポンサーがつけば別ですが、そんな人は一握り。
今のイッサンの仕事も、元々は休みが多くてスケートボードが出来るからこの仕事に就きました。
夢を追うには金が必要なんです。
間違いなく。
西野さんは、この本の「まえがき」に、しっかりと突き刺さる言葉でその事を書いてくれています。
「夢と金は別問題」とお考えの方は、是非この本を手に取って、まえがきだけでも読んでみて下さい。
納得しますので。
高価格帯の商品
一番印象に残った、「あ~、なるほど」と感じたところを書きますね。
それが、
「高価格帯の商品」をなくしてしまうと、まっているのは、「お金に余裕がない人からお金をとる世界」だ。
これを、飛行機の席のチケット代を使って説明してくれています。
ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラス。
この4つにはこの様な値段差があります。(東京→ニューヨークの片道)
- ファーストクラス・・・188万円
- ビジネスクラス・・・64万6千円
- プレミアムエコノミークラス・・・39万7千円
- エコノミークラス・・・22万5千円
ファーストクラスに乗る人は、エコノミークラスに乗る人の約8倍の値段を支払っていることになります。
ファーストクラスはまさに高価格帯の商品。
この本にも書いていますが、ファーストクラスの価格は、往復すると車が買えてしまいます。
この4つのクラスの座席数はというと、
- ファーストクラス・・・8席
- ビジネスクラス・・・49席
- プレミアムエコノミークラス・・・40席
- エコノミークラス・・・147席
全部で244席。
これを満席で計算すると、9564万9千円となります。
約1億円です。
約1億円無いとこの飛行機を飛ばしても利益が出ないという事ですね。
これが「高価格帯の商品」がある世界。
もし、高価格帯の商品が無くなり、機内の席も詰めて、全てエコノミークラスになるとどうなるのか。
座席数は351席取れるようになります。
一見すると、「なんだ、こんなに乗れるならファーストクラスとかエコノミークラスとか言って、余分に広い席作るなよ!」と聞こえてきそうですが、金額を計算すれば見えてきます。
全てエコノミークラスにしてしまうと、22万5千円×351席=7897万5千円。
先程よりも1667万円くらい不足してしまうのです。
では、この不足分を全乗客で負担すると、一人当たり、22万5千円に追加して、4万7504円支払うことになり、結果エコノミークラスで(安く)ニューヨークに行きたい人の負担が大幅に増えることになるのです。
結論。
高価格帯の商品、つまり、ファーストクラスやビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスに乗ってくれているお客さんのお陰で、エコノミークラスの人が安く飛行機に乗れているのです。
今度からファーストクラスに乗ってる人の前を通る時は手を合わせましょう(笑)
この発想は思いつきませんでした。
高価格帯の商品が無いと、成り立たない事が沢山ある様に感じました。
〆
他にも為になるお話しが沢山載ってます。
お金は夢をかなえるのに必要な物で、その方法もしっかりと書いてくれています。
どんな層をターゲットにしたらいいのかなども詳しく説明してくれています。
今後AIにより無くなって行くと言われていた商売が逆に盛んになったり、AIにはできないと言われていたことが、AIの方が得意だと分かり、「この仕事は大丈夫」と思われていた職種が無くなっていったり。
とても為になりました。
夢をかなえたい。
そう考えている方は是非手に取って読んでみて下さい。
夢に一歩近づけることは間違いありません。
本日はこの辺で。
コメント