学校の適正規模についての検討委員になってますが、最近になって本当に統廃合しなければならないのか疑問に思い出しました。

当初の思い
最初はこう思っていました。
「今後は人口も減るし、市の財政も良くないし、仕方ないのかな・・・」
特に、全校生徒が20人くらいの学校は、早急に統廃合が必要ではないかと。
全校生徒が20人くらいということは、複式学級で勉強をしているということです。
複式学級とは、他学年の生徒が一緒に授業を受けるというやり方です。
(ちなみに、複式学級の反対は単式学級と言います。)
それは流石にかわいそうだなとも思いました。

色々学んでいくうちに
回を重ねるごとに、色々な情報が入って来ます。
教育委員会からは、「教育的視点からの答申」を求めらていますが、ただ単に教育的視点からだけの話ではなくなってきています。
先ほども書きましたが、市の財政状況や、それぞれの地域の状況など、完全に「教育的視点」だけでは考えられない問題が挙げられています。
これは困りました。
「教育的視点」だけ考えたとしても、はたして複式学級が子供にとってデメリットしかないのか?
単式学級にしかメリットが無いのか?
そうとも限らないのではないか。
どちらにもメリットとデメリットがあると思うんです。

メリットデメリット
LINEのAIチャットくんに質問してみました。
以下、複式学級、単式学級のメリットとデメリットです。
【複式学級のメリット】
・異年齢間の交流が生まれ、社会性が身につく。
・児童同士がお互いに教え合うことで学習効果が高まる。
・担任教師が一人ですべての教科を担当する必要がないため、負担が軽減される。
【複式学級のデメリット】
・教育内容にムラが生まれる恐れがある。
・教師の指導力や教育内容によっては、年齢差がある児童の授業に十分に対応できないこともある。
・同じ学年の児童がいないため、クラスの結束力が低くなる可能性がある。
【単式学級のメリット】
・同学年の児童が一緒に授業を受けるため、教育内容や指導方法が均一になる。
・クラスの結束力が強くなるため、学校生活が充実しやすくなる。
・教師が専門的に教える科目が明確になるため、児童の将来の進路に関するアドバイスもより専門的になる。
【単式学級のデメリット】
・同じ学年の児童が一緒になるため、学力や性格による差が顕著になることがある。
・担任教師がすべての教科を担当するため、負担が大きいことがある。
・規模の大きな学校では、クラス数が増えるため、児童一人一人に教育内容や指導時間が割り当てられにくくなる。
この様に、決して複式学級が良くない訳ではないのです。
では、教育委員会からの諮問の「教育的視点から」ということになると、委員自ら勉強し、さらに詳しい専門家から話を聞くなどして、多様な意見に触れなければ、本当の答えは見えてきません。

〆
イッサン自身、もっと勉強しなければいけないし、そもそも「教育的視点からの答申」を求められているのに、市の財政のことなどを持ち出されたら、論点がズレてしまいます。
次回の会議まで一か月ありますので、その間色々考えたりやったりしてみようと思います。
この会議で出来上がった答申が、今後の市の小中学校の存続に影響を与えることは間違いありません。
「あの時の答申に携わった委員はいい加減な奴らだった」と言われないように、最善を尽くしたいと思います。
本日はこの辺で。

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