仏壇

これですよ。
宗派によって金仏壇じゃないのもあります。
そもそも、なぜ仏壇を置くのか。
その意味を説明していきますね。
お仏壇は、「仏様をお祀りする家の中の小さなお寺」また「ご本尊(仏様など)やご先祖の家」という特別な空間だと考えられています。また、「ご先祖様を供養する神聖な場所」でもあります。
でも、現在はそう言った「信仰」や「ご先祖様の供養」と言うよりも、「亡くなった親族の供養」と言う意味合いが強くなっていると思います。
ですので、この様な家庭が多いのではないでしょうか?
それは、「自分(旦那)は長男ではないから、家に仏壇は必要ない」
とか、「親も死んで無いから家に仏壇なんてない」
せっかく、自分のご実家に仏壇があっても、この様に勘違いされてる方が多いように思います。
本来の意味は「ご本尊やご先祖様を供養する神聖な場所」。
本来、家の宗派が仏教であればどの家にも必ず在るべきものなのです。
仏壇が家にあれば、お寺に行かなくてもご本尊を拝めることができ、お墓参りがなかなかできなくても先祖や亡くなった大切な家族に思いを馳せ、対話することが出来る。
そんな大切な空間なのです。
こう言う理由で、各家庭に必ず仏壇が必要なのです。
長男だからとか次男だからなんて関係ないのです。
ご先祖様
先祖あっての自分。
身近な祖父母や両親、それだけで繋がっている人生ではありません。
祖父のまた祖父、そしてその祖父の祖父の祖父の祖父の・・・って感じで、ず~っと繋がって今の自分があります。
今の自分まで命を繋いでくれた先祖様を大切にすることは、自分を大切することと同じ。
仏壇の前で手を合わせることは、すでにこの世にいなくなってしまった方との絆を確かめることです。
毎日欠かさず手を合わせている方の中には、いつも一緒にいるような繋がりを感じている方もいるかもしれません。
また、見えない存在が自分を守ってくれていることに対する感謝の思いをもつ方もいると思います。
仏壇を通して目に見えない存在に思いを馳せることで、敬いの心が生れてくるのではないでしょうか。
そして、ここからが重要です。
生きていれば降りかかってくる数々の災い。
その災いから守ってもらう事もご先祖様の重要な役目。
ご先祖様も、「よし我が子孫を守ろう」と思っても、自分たちの子孫んがどこにいるか分かりません。
そこで、必要になってくるのが仏壇と位牌。

この位牌を止まり木にとして、ご先祖様はその家にやってきて、我々家族を守ってくれています。
そして、来ていただいたご先祖様に力をつけて頂くために、「お茶」「お水」「ごはん」をお供えします。
このお供えは、出来れば毎日変えましょう。
でも、毎朝ご飯を炊けないと思いますので、炊けない時はお茶とお水だけでも構いません。
これも毎日続けることが大切ですので、無理なく出来る様にして下さい。

人間でもご飯を食べないと力が出ないでしょ?それと同じ。
ご先祖様にもしっかり食べて力を付けて頂き、守ってもらう。
これも仏壇の大切なお役目。
真面目にやってるのに上手くいかない、いつもついてない・・・なんて思っているあなた、ご先祖様に守ってもらってますか?
位牌
役割としては、亡くなった方の魂が位牌にやどり、位牌に書かれた戒名をもち仏様の弟子になります。
そして、仏様の元で修業し、その結果として仏様になり、極楽浄土へ向かうものとされています。
宗派によって位牌はいらないと言う宗派もあります。
イッサン家は浄土真宗西本願寺。
位牌は必要ないとされています。
理由は、「南無阿弥陀仏」と唱えることで、ご本尊である阿弥陀如来様が極楽浄土へ導いて下さると言うのが宗旨だからです。
なので位牌は必要ないとされています。
宗旨としては必要ないとされている位牌ですが、位牌を置くこと、ひとえにそれが間違いという訳ではありません。
浄土真宗でも、そのお寺によっては位牌を置くようにと言って下さるお寺もあるそうです。
位牌は霊が宿る器としての意味があるので、目に見える供養の対象を置くことにより、そこにご先祖様が宿り、我々を見守って下さると考えます。
位牌に何て彫るのか?
先程も言いましたが、各家庭に必要な仏壇。
では、親が亡くなってもいないのに、何と彫ればいいのでしょうか?
ご先祖様がみんな来て下さる位牌にする為、こう彫ります。
「〇〇家先祖代々之霊位」
と彫ります。
それをお寺さんに開眼して頂き、仏壇に収めます。
こうすることで、ご先祖様が自分たちの家に来て下さり、お茶とお水を飲み、こはんを食べて力をつけて、我々を守って下さいます。
イッサン家仏壇
こんな感じです。

浄土真宗西本願寺ですので金仏壇です。
ここで毎朝手を合わせ、ロウソクに火をつけ、線香を焚いてお経をあげています。
こんなに立派な仏壇でなくても構いません。
仏具屋に行くと数万円で買える小さな仏壇もあります。
お金がなければ小さな仏壇でも構いません。
仏壇と位牌を用意して開眼してもらい、毎日手を合わせてご先祖様を供養するとともに、自分たちを守ってもらいましょう。
〆
ご先祖様を供養するのはお墓参りだけではありません。
因縁の多い家系では、それぞれの子孫が一生懸命にご先祖様を供養することが大切です。
因縁を断ち切り、自分たちの子孫に悪いことが起きぬように。
しっかり毎日手を合わせましょう。
そして、ご先祖様に守ってもらいましょう。
本日はこの辺で。
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