
今月の15日付で、21歳、入社3年目のA君が退職しました。
この3年間で、A君から3回も相談を受けていました。
その子には、「体調崩すくらいなら早めに辞めなよ」と言っていたのですが、案の定です。
退職者
去年の11月にも入社5年未満の男の子が去って行きました。
更に、過去にも何人か若い子が辞めています。
その多くは「うつ病」を患い辞めていきます。
大変な事です。
退職理由
うつ病を患って辞めるので、「体調不良」になるのかな?
A君は自分の私物すら取りに来ず、全部処分してくださいとのことでした。
このフロアに入りたくないほどなんでしょうね。
もちろん、皆に挨拶すらなし。
それどころではなかったのかな?
同じ市内に住む者として、最後は挨拶くらいしとかないと、今後どこかでバッタリ会った時に気まずいだろうに(^^;
では、そうなった原因は何か?と言うことになります。
仕事の内容も少し複雑で、覚えることも沢山ありますので、それが嫌になったり、納期がタイトになると、そのプレッシャーもあったりしますが・・・。
でもそれらは、他の仕事も同じ事。
では、根本的な原因は何なのか。
それを、これから僕の考えを交えながらお話しします。

人間関係
これしかないですよね(笑)
僕の職場はちょっと変わっていて、就業中、殆ど誰も喋りません。
僕が3年前にこの職場に来るまでは。
新人が入っても、仕事のこと以外は何も話さず、フランクに話しかける人は誰一人として居ません。
あ、定年退職して再雇用で来られている方は、たまに話しかけています。女子社員だけに(笑)
同じフロアの他社さんは、10時や15時には休憩を取り、世間話をしたり、コーヒーを買ってきてくつろいだりと、普通の光景。
しかし、僕の会社の子たちは昼以外は殆ど休憩せず、ずっと働いています。
ありえません(笑)
そして、僕はそんな事しません(笑)
そりゃ、心も病みますよ。
有り難い事に、他の社員から、「イッサンさんが入ってきてくれてから、雰囲気ががらりと変わりました!」と言うお言葉を頂きました。
僕はただこんな性格で、おしゃべり好きだから、好きなようにしているだけなんですけどね(笑)
それでも、僕の力及ばず、今回もまた一人、新人が去って行きました。
その環境の原因は
結論から言うと、その状況を作り出しているのは、課長です。
この課長、僕よりも年下で、僕は以前から仲が良く、10年以上の付き合い。
仕事はまじめで、よくできるので、客先からの評価も良い。
課長職として課員の仕事の振り分け、チェックをしながら、自分の仕事もこなし、売り上げは他の人の2倍は稼ぎます。
とても優秀な男。
でも、僕から見て、欠けてる部分があります。
それが、「人の扱い方」。
先日辞めた若い子も、仕事のことで、注意も含めて2時間くらい話をしていました。去年辞めた子も同じく。
そりゃ、本人たちにも悪い所はあると思いますが、もっと違うやり方があると思うんです。
更に、今は再雇用で来られている元課長に対する態度も良くない。
毎回ではありませんが、「え?そんな事も分からないの?」「それ、前にも言いましたよね?」と言うような事を発する時も。
御歳70で頑張って来られてる方に、そんな言い方になるかな?と思います。
課長がそんな態度ですので、課長補佐も似たような行動を取ります。
そりゃそうですよね。部下は上司を見て育ちますので。
課長補佐もある意味被害者です。
それを更に悪くしてるのが、男女での対応の差。
女性には特に優しい。
以前、女子社員らに誘われ、課長抜きで中堅社員らと食事した際、女子社員がこう言ってました。
「私たち、女で良かったです。新人の男子社員たちと同じ様な扱いをされてたら、絶対に辞めてます(笑) 」
だそうです。
逆に、今まで辞めた新人の男子社員たちは、課長の女子社員に対する態度を見てますので、余計にイヤになるでしょう。
女子社員が居眠りしててもお咎めなしですので(笑)
確かに、その女子社員たちは優秀で、新人君たちはその女子社員よりは仕事の覚えも悪いです。
でも、優秀じゃない社員も入社してくるのは当たり前で、逆にそんな社員をしっかりと育てていく方が難易度が高い。
そんな、優秀でない社員が辞めていく状況は、会社からすれば、課長にとって悪い印象を受けるのではないでしょうか。
僕は、課長とは付き合いが長く、僕よりも年下なので、一度話をした事があるのですが、一向に変わりません。
と言うよりも、元々自分を曲げる気はないのでしょう。
その割に、「従業員が増えない・・・」と言う矛盾。
辞めて行くのは、本人たちの問題と捉えているようです。

管理職
どんなに売り上げが良く、仕事が出来ていても、課長と言う立場上、管理能力の方が重要となってきます。
普通なら、何人も新人が辞めていく状況に、会社からそれなりのペナルティーがあってもおかしくありません。
しかし、うちの会社は大きくありませんので、売り上げの方を重視。
その課長に辞められたら困るので、何も言えません。
ここでも悪循環ですね。
課長にとっては天国か(笑)
色々書きましたが、これらはあくまでも課長である彼の側面です。
全てが悪いわけではありません。
実際に、仕事が出来る男なので、社内だけでなく、社外からも頼りにされています。
こういうの、よくスポーツで例えられますが、まさに、名選手、名監督にあらず。
仕事が出来るからと言って、人の管理や采配が上手く出来るとは限りません。
その人それぞれ、得手不得手があります。
彼も、”プレイヤー”のままなら、もっと力を発揮できるのでしょうね。
本人も頑固なので僕が言っても聞きませんが(笑)
課長君、もしこのブログ見てたら考え直してみてね(笑)
〆
難しい事ですがシンプルなんですけどね。
人選ミスは会社にとっても致命的。
プレイヤーか名監督か。
何を守り、何を犠牲にするか。
歴史ある企業はこういったところも上手なんでしょうね。
友人として、彼にはいつか気づいてもらいたいですね。
本日はこの辺で。

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