小学校は新学期が始まり、7日の始業式を終え、11日から通常通り。
11日、仕事から帰宅すると次女ちゃんが、「今日は6時間全部教室に入れたよ」と報告してくれました。
12日に発覚
12日の朝、いつも通り次女ちゃんを小学校へ送る奥様。
保健室に到着すると毎朝、次女ちゃんが担任の先生とやり取りしているプリントに目を通します。
そのプリントは、前日に次女ちゃんが教室に入れた時間や、教室に入れた時間は参加だったのか見学だったのかなどが書かれています。
それに加え、担任の先生からのメッセージも。
奥様がそのプリントに目を通すと、最後に書かれた先生からのメッセージに目が止まります。
そこにはこう書かれていました。
「今日は5時間目の国語と帰りの会しか教室に入れませんでしたが、5時間目の国語は参加出来て、よく頑張りましたね」
奥様をそれを見て直ぐに「先生からの手紙に5時間目と帰りの会しか教室に入れなかったって書いてあるけど、昨日は6時間全部教室に入れたって言ってなかった?」と聞くと、黙り込む次女ちゃん。
奥様は、「嘘をつかれたのが凄く悲しい」と言うと、次女ちゃんの目からポロポロと涙が。
奥様は仕事に行く時間になり、保健室に次女ちゃんを置いて学校を後にしました。
小学校が終わり、子供たちが帰宅すると、次女ちゃんは奥様には何も話さず、姉妹たちといつも通りに楽しそうに遊んでいたそうで、それを見た奥様は流石に腹がっ立ったらしく、次女ちゃんに、「今日あったことを自分でパパに話しなさいよ」と言うと、次女ちゃんは、「ん~・・・」答えるだけでした。
何も知らない幸せ者
何も知らずに帰って来たイッサン。
何となくいつもと違う次女ちゃんのテンションに気づきましたが、「まぁそんな時もあるか」くらいにしか思っていませんでした。
夕食を済ませ、お風呂に入り、就寝時間になった頃、やはり次女ちゃんの口数が少ないと感じ、「次女ちゃん、今日はどうしたの?すごく静かだね」と言うと、奥様が、「パパに何か言うことがあるでしょ」と次女ちゃんに声を掛けます。
ソファーに座った次女ちゃんは黙ったまま。
こちらから何度か「今日なにがあったの?」と聞いても黙り込んで何も言いません。
「学校のこと?」「テストの点数?」と色々聞いているうちに、「なんて話せばいいのか分からない」と言うので、「次女ちゃんの言葉で次女ちゃんの考えをそのまま行ってくれればいいよ」と言うと、次女ちゃんの目から涙が。
5分位かな、しばらく黙って待っていると、「・・・昨日、本当は1時間しか行けなかった・・・」と一言。
イッサンは直ぐに嘘をつかれたことを認識しましたが、それと同時にショックを受け、悲しい気持ちが押し寄せます。
心の中で「こんなに優しい良い子に嘘をつかせるまで追いつめてしまっていたのか・・・」。
次女ちゃんはまじめで本当に良い子。
善悪の判断はちゃんとつくし、嘘をついてはダメなこともしっかり分かっています。
長女ちゃんと取り合いになると譲り、三女ちゃんが困っていたら助ける。
それを当たり前のようにやる次女ちゃん。
長女ちゃんと三女ちゃんが間違ったことをすると、「それはダメだよ」と注意もできる。
そんな優しい子が嘘をつくのだから、相当追い込まれていたのだと感じました。
(ちょっと親バカすぎかな?)
そんなことを頭の中で一瞬で考えて出た言葉が、「教室に入れなかったことは何も言わないけど、パパは嘘をつかれたことがとても悲しい」でした。
この言葉が出たのは、どんな時でも嘘をつくことは良くないことだと教えたかったからです。
教室に入れないことに対して叱ったことは一度もありませんが、「今日、学校どうだった?」と聞かれることがプレッシャーだったのだろうなと感じました。
最近は、「次女ちゃんの背中をもっと押してあげた方が良いのではないか」と考えていたこともあり、教室には入れても授業に参加出来なかった時などは「もっと参加できるように頑張ってね」や「毎日少しずつでも勇気を出すんだよ」などと言う声掛けをしていました。
それが逆効果になっていたのだと思います。
そこで次女ちゃんに、「一年前よりも教室には入れる時間も増えてきたし、朝も泣かずに登校出来ているから、次女ちゃんは確実に成長出来てるよ。無理せず今の調子でね。教室に入れないことは今は仕方ないことだから。でも、もう嘘はつかないと約束してね」そう言って次女ちゃんと小指を結びました。
奥様と会議
子供たちが寝静まった後、奥様と二人で話しました。
イッサンが帰宅するまでの間に、次女ちゃんがこう言っていたそうです。
「教室に入らなかったら何か言われるもん」
やっぱりイッサンの言葉がプレッシャーだったようです。反省。
今後は何も言わず、そして「今日、学校どうだった?」と聞くのもやめることに。
先生とのやり取りしているプリントに目を通して、そこで確認することにします。
翌日保健の先生と
翌日、奥様が保健室に行くと、丁度保険の先生がいらっしゃり、「昨日の朝は次女ちゃん泣いてましたが、何かあったんですか?」と尋ねて下さったので、昨日の出来事を報告しました。
すると、保健の先生は、「お父さんとお母さんが焦る気持ちもよく分かります。でも、次女ちゃんは凄くまじめで良い子だし、去年の今頃と比べると、教室に入れる時間も増えてますので」と仰って下さいました。
保健の先生も、無理させない方が良いとの認識。
それは昔からずっと変わらずです。
やはりこちらが焦っていたのですね。
出来たことを褒める
これには賛否両論あって、教室に1時間入った日があるとします。
出来たことを褒めるとしたら「1時間入れたんだね!よく頑張ったね!」となります。
これで、その子が自己肯定感を得られれば良いのですが、逆に、「1時間教室に入れば褒められる」と認識し、そこに満足してしまい、それ以上努力しないこともあります。
でも、それはその子の性格次第。
多分次女ちゃんは前者の方で、褒められることで自己肯定感を高められるのだと、今回のことで感じました。
最近は、後者の場合を想定して、背中を押すようなことを言っていましたが、これは次女ちゃんには合っていなかったのかも知れません。
それか、背中を押すタイミングや回数のミスだったことも考えられます。
思い返せば、褒めて自己肯定感を高めていく方法で、少しずつ成長してきた次女ちゃん。
やはりこのやり方が次女ちゃんには合っているのかな。
〆
色々な情報を得ると、そこで仕分けするのに時間が掛かり、その仕分けを間違えると今回のようなことに。
そこには、先のことを考えるあまり、焦りが判断を狂わせたりもします。
先のことを考えて悲観しても、取り越し苦労になるだけ。
今この瞬間をどうするれば良いのか、そこに焦点をあてて。
何事も焦っては良い判断ができませんね。教訓。
本日はこの辺で。
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