苦手を克服したいわけではありませが、本の紹介はイッサンのやりたい事の一つ。
上手く書けないので殆ど手を出していませんが、この本は是非皆さんに読んで頂きたく、ブログに書くことにしました。
興味が出たら手に取ってみて下さいね。
非行少年
少年犯罪が社会現象となっている昨今ですが、いつもテレビやインターネットで見るニュースに疑問が湧きませんが?
なんでこの子たちは、こんな犯罪を犯したのだろうか?
その犯罪の中には、人をあやめてしう酷い事件もございます。
そうなってくると、世論は「少年法を撤廃しろ!」とか、軽い刑罰で終わると、「未成年だろうが関係ない!もっと重たい罰を!」となりますよね。
この本を読む前は、イッサンもそう思っていました。
でもそれって、本人たちが健常者であることが大前提の話ですよね。
もし、犯罪を犯した子供たちが、何かしらの知的障害があったとしたらどうでしょうか?
そうなると、「知的障害があるからって野放しにするのか!」って意見もでると思います。
実際に自分の身内が被害に遭うと、その感情が高まるのもよ~く分かります。
イッサンでもそうなると思いますので。
そんな思考を、少し変えてくれるのがこの、「ケーキの切れない非行少年たち」なのです。
著者
この本の著者は宮口 幸浩(みやぐち こうじ)さん。
立命館大学産業社会学部の教授です。
最終学歴は神戸大学医学部。
その後、児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務していたそうです。
医学博士であり、臨床心理士でもあります。
何とも凄い肩書ですね(^^;
2016年より、困っている子どもたちの支援を行う「コグトレ研究会」を主宰されているそうです。
そんな著者が、実際に精神科病院や医療少年院で体験してきたことを元に、この本を書かれています。
その内容に少し触れてみましょう。
目次だけ紹介します
気になる目次を抜粋してみますね。
- 「反省以前」の子どもたち
- 「凶暴で手に負えない少年」の真実
- 世の中すべてが歪んで見えている?
- 学校で気づかれない子どもたち
- 「僕はやさしい人間です」と答える殺人少年
- ケーキを切れない非行少年たち
- 「不真面目な生徒」「やる気がない生徒」の背景にあるもの
- 悪いことをしても反省できない
- ストレス発散のために性非行
- 学校にも多い「融通の利かない子」
- なぜ自己評価が不適切になるのか?
- 嫌われないために非行に走る?
- 身体が不器用だったらどうなるのか?
- 不器用さは周りにバレる
- サインの「出し始め」は小学2年生から
- 「クラスの下から5人」の子どもたち
- 忘れられた人々
- どうしてそんなことをするのか理解不能な人々
- かつての「軽度知的障害」は14%いた?
- 本来は保護しなければならない障害者が犯罪者に
- 被害者が被害者を生む
- 褒める教育だけでは問題解決しない
- 「知的は問題ない」が新たな障害を生む
- ソーシャルスキルが身につかない訳
- 非行少年から学ぶ子どもの教育
- やる気のない子供たちが劇的に変わった瞬間
- 子どもの心を傷つけないトレーニング
どうでしょうか?
目次を見るだけでも惹かれるものがあるのではないでしょうか。
ギャップ
この本を読んで分かったこと。
それは、非行少年たちの現状を知らな過ぎたこと。
その子たちが非行に走る原因は、家庭環境や住んでいる地区など、周りの環境のせいだと考えていました。
しかし、それだけではないと言うことに気づきました。
そもそも、その子たちの背負っているハンディや、被害者が被害者を生むなんて考えたこともありません。
では、どうすれば犯罪に手を染めてしまう子たちが減るのか。
この本は、そこにまで言及しています。
今後の人生において、子どもたちの見方や付き合い方が変わるかも知れません。
〆
この本を読んでからと言うもの、少年犯罪の背景について色々と考えるようになりました。
もちろん、犯した罪を許すわけではありません。
それでも、なぜこの子たちが犯罪に走ってしまうのかと言う理由の入り口に立てた、そんな気持ちです。
180ページほどの本で直ぐに読めると思いますので、是非一度手に取ってみて下さい。
本日はこの辺で。
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