イッサンの住む地域は田舎です。
過疎化が進み子供たちもどんどん減っています。

統廃合は必須?
小中学校の統廃合に関する話になると、どうしても目立ってしまうのは反対派なのかな?
イッサンは中立な立場で、「子どもたちにとってどうするのが一番良いのか?」と言う視点に立って考えています。
先日、小中学生の保護者や地域の人を対象にアンケート調査が行われました。
同じ市内に住むイッサンの知人に話を聞くと、「統廃合されたら何となくいやだからとりあえず反対にした」とか「統廃合されたら子どもの教育に悪いと聞いたから反対した」と言う様な感じでした。
みんながみんなこんな意見ではないと思いますが、内容をあまり詳しく知らないのにとりあえず「反対」していると言った印象です。
では、統廃合は本当に良くない事なのでしょうか?

先生の人数
例えば先生の配属人数で考えてみましょう。
1学年1クラスの小学校があったとしましょう。
全部で6クラス+支援学級を入れて7クラスの小学校です。
7クラスの小学校には、7人の先生+2人の先生(校長、教頭)が配属されます。
校長先生や教頭先生は授業を受け持っていませんので人数的には結構ギリギリの人数です。
それが、8クラスの小学校になったらどうなるのか。
どこかの学年が2クラスになった感じです。
8クラスの小学校になると、8人の先生+3人の先生(校長、教頭+1人)が配属されます。
8クラス以上12クラス未満の学校は、教科を指導できる教員が1人増えることになるのです。
更に、13クラス以上ある小学校には、13人の先生+4人の先生(校長、教頭+2人)が配属されます。
逆に言うと、人数が少なくて複式学級(1年生と2年生が1クラスになって授業をしている)になっている小学校で考えてみましょう。
3クラスしかない小学校(1,2年複式、3,4年複式、5,6年複式。イッサンの市では実際にあります。)には、3人の先生+2人の先生(校長、教頭)の計5人で小学校を運営することになるのです。
この様な状態で、子どもたちにとって、本当に質の良い教育を受けさせられることが出来るのでしょうか?
自分がその学校の先生だとしたら、教師の人数にゆとりがある学校とギリギリで回している学校、どちらの学校の方がより良い教育を提供できるでしょうか?

未来の子供たちのために
1学年1クラスしかなく、クラス替えが出来ない状態だと、生徒同士の力関係が決まったまま6年間を過ごします。
我慢しないといけない子は、ずっと我慢します。
1学年1クラスしかなく、そのまま6年間を同じメンバーで過ごした後、中学に上がり他校の生徒と一緒になった際、戸惑い、学校に行けなくなる子どもさんも少なくありません。
小学校では威張れた子ほど中学校で頭打ちする事が多いでしょうね。
6年間もその状態で育ち、急に自分よりも力の強い人間い遭遇した時、心折れる子も出てくるでしょう。
それよりは、1学年に2クラス以上あって、毎年クラス替えをし、色々な環境で過ごせるほうが、社会に出た時の適応能力もグンと伸びると思いませんか?
統廃合により小学校が遠くになることと、その様な状態で6年間を過ごすこと。
未来の子供たちにとってどちらが大切なのでしょうか?
〆
統廃合の問題はそれだけではありません。
小学校が廃校になった地域は必ず衰退していきます。
その地域に住んでいる方にとっても大きな問題です。
この様に、複合的に考えて行かなければなりませんので、何も考えないままとりあえず「反対」は止めましょう。
今後の子どもたちや地域の未来をしっかりと考え、良い意見を出し合って決めて行きたいですね。
皆さんのお住まいに地区は大丈夫ですか?
本日はこの辺で。

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