母の家に眠っていた立派な掛け軸を頂きました。
床の間
イッサン家にも和室があり、可愛らしいサイズの床の間があります。
そこは完全に物置と化しており、最近では三女ちゃんのぬいぐるみが占拠してありました。
小さいながらもキレイな床の間なので、ここにいつか掛け軸を飾りたいと考えていたのですが、掛け軸と言っても色々な種類があり、結局どれにするかも決まらず、そのまま放置状態でした。
母の家
今月中に母の家は売却します。
そこで、使えるものは持ち帰り、なるべく処分代を減らしていってます。
そんな中、数本の掛け軸が出てきたので物色。
良い掛け軸を一本見つけました。
掛け軸
そもそも掛け軸とは何か。
掛軸(かけじく)とは、書や東洋画を裂(きれ)や紙で表装したもの。日本では床の間などに掛けて鑑賞し、「床掛け」と言われることもある。後述のように、掛け軸と同様な方法で保管・鑑賞される書画は中国美術に古来存在する[1]。 各名称 仏教を広めるための道具として日本に流入した後、日本の文化と融合し、室内装飾で重要な役割を果たしている。「床掛け」に近い掛軸としては、茶道の茶室内で用いる禅語などを書いた、やや細い「茶掛け」がある。それ以外では、仏壇の中で使う「仏掛け」があり、本尊や脇侍の絵像が描かれていたり、名号・法名軸に仕立てられたりしている。 現代においても、昔の掛け軸が文化財として保護・展示されていたり、骨董として収集・売買されたり、肉筆や印刷で新たに制作されたり[2]している。 ~Wikipedia~
はじめは仏教を広めるための道具として日本に入ってきたのですね。
そんな掛け軸。
イッサンが母の家から頂いた掛け軸はこんな掛け軸でした。
西国三十三霊場
この様な立派な木箱に入っていました。
箱の表には「西国三十三霊場観世音菩薩御宝印軸」と書かれています。
先ずは西国三十三霊場の説明を。
西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ、さいこくさんじゅうさんしょ)は、観音巡礼の大本である。観音菩薩を祀る近畿地方2府4県と岐阜県の三十三箇所の札所寺院と三箇所の番外寺院からなる観音霊場。日本で最も歴史がある巡礼であり、現在も多くの参拝者が訪れている。札所である三十三箇所の寺院が西国三十三所札所会を設立している。 「三十三」とは、『妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五』(観音経)に説かれる、観世音菩薩が衆生を救うとき33の姿に変化するという信仰に由来し、その功徳に与るために三十三の霊場を巡拝することを意味し、西国三十三所の観音菩薩を巡礼参拝すると、現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できるとされる。 ~Wikipedia~
観音菩薩様を巡礼しているのです。
如意輪観音様
そしてこちらがその掛け軸。
西国三十三霊場の御朱印と共に、真ん中に「如意輪観音(にょいりんかんのん)様」が描かれております。
如意輪観音様とは、観音菩薩様の変化身の一つで、六観音の一尊に数えられています。
また「救世観音」とも呼ばれており、天道、人間道、修羅道(三善道)、畜生道、餓鬼道、地獄道(三悪道)の六道の衆生(一切の生きとし生けるもの)の苦を抜き、世間(煩悩などのけがれに汚染された、この世界のすべての存在)・出世間(それらを超越しているもの)の利益を与えることを本意としています。
如意とは如意宝珠(仏教において霊験を表すとされる宝の珠のこと)のことで、すなわち全ての願いを叶えるものであり、輪とは法輪(仏教の教義で特に釈迦が説いた四諦八正道の別称)は元来古代インドの武器であったチャクラム(古代インドで用いられた投擲⦅とうてき⦆武器の一種)が転じて、煩悩を破壊する仏法の象徴となったものだそうです。
とても難しいですが、要するに良い行いをしたものも悪い行いをしたものもその苦を抜いて下さり利益を与えて下さる有り難い観音様です。
〆
その様な有り難い掛け軸ですが、これは恐らく祖母の物だと思います。
祖母はとても信心深い人でしたので。
イッサンが受け継いで大切したいと思います。
ちなみにイッサンは気に入ってすが、奥様からは不評です(笑)
家族みんなの家ですので何でも話って決めましょう(笑)
本日はこの辺で。
コメント