洗濯機事件をきっかけに、来年度のPTA会計予算案を見直してもらいました。
そこでPTA会費とは何かについて学校から説明を受けてきました。
教育に掛かるお金
先ずは学校教育で必要とされるお金には、「公費」と「私費」の2種類があります。
「公費」とは、税金を財源とし、学校の教育活動や管理運営に掛かる経費のこと。
例としては、教職員の人件費、施設整備費、共有の備品など。
「私費」とは、保護者が負担し、その利益が児童生徒個人に直接かんげんされるものにかかる経費です。
例としては、学級費、校外学習費、調理実習費など。
ここまで見てみると、PTA会費は「私費」に入ると思いますよね。
イッサンもそう思っていました。
PTA会費はどっち?
なんとPTA会費は「公費」と「私費」の両方の性質を併せ持っているんです。
この「併せ持っている」という言葉は、イッサン的には不適当と思っています。
ではPTA会費の「公費」と「私費」、両方の性質についてみて行きましょう。
公費としての性質
ではなぜ保護者が支払っているPTA会費に「公費」としての性質があるのか。
それは、学校の管理運営や教育活動に掛かる経費であっても、県が負担する経費、つまり予算配分以上の標準的な水準を上回る、より良い教育環境を望むPTA等の考えに基づき、学校教育の充実・発展のため、PTA等の同意のもとに善意・自発的な要望がある場合は、PTA等からの支援を受けることが可能となっているからです。
う~ん、この内容って、「PTA会費は私費だけど、それを支払った保護者の同意があればそのお金を学校に寄付出来ますよ~」的な意味合いにも取れます。
裏を返せば、公費、つまり「税金で賄えない分は保護者から集めたPTA会計から支払ってくれ」という、県や市が保護者に負担を求める悪しき習慣になっているんです。
昨年度、イッサンが初めてPTA会長をした際に、PTA会費で体育館の幕をPTA会費から18万円も出して新調したのもこの事が作用しています。
しかしこの様なものは、本来なら教育委員会がその予算から支払うべきもの。
まんまと「より良い教育環境を望むPTA等の考えに基づき、学校教育の充実・発展のため、PTA等の同意のもとに善意・自発的な要望がある場合は、PTA等からの支援を受けることが可能」という言葉に騙されてしまった感が否めません。
私費としての性質
PTA会費は完全に私費でしょう!
とイッサンは思います。
それを県が都合の良い風に言いまわしているだけ。
ちなみに私費としての性質は、直接的利益が児童生徒個人に還元されるものに掛かる経費、生徒会活動やPTA等の団体活動や管理運営費は私費負担となっています。
それは当然のこと。
やはり、PTA会費が「公費」としての性質があるかどうかについては疑問しか残りません。
〆
今回は県の教育委員会の「学校徴収金等取扱マニュアル」から一部抜粋した内容で小学校から説明を受けました。
それを胸張って「だから洗濯機を買おうとしたんです!」って言われても、10年以上使っている洗濯機が壊れるかもしれないということを予想せず、予算に組み込まなかったミスをPTA会費で帳消しにしようとするのはおかしな話。
教職員もそうですが、みんなが支払った血税で生活している人の頭の中はどうも普通と違っているみたい。
さすが公務員ですね。
学校とは共に助け合っていくべきですが、お互いの考えにずれがり、それが交わらない所までいってるとしたら、今後も上手く行かないでしょう。
学校側にはPTAとして集めたお金に対し、もっと大切に使うよう心掛けて頂きたいです。
皆さんはどう感じましたか?
本日はこの辺で。
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